心不全の薬
Fantastic4（ファンタスティック4）、なんかアメリカンコミックの主人公のような名前ですが、心不全を治療する主役級の薬剤4つの総称です。その4つとはARNI/ARB（or ACE阻害薬）、ベータブロッカー、MRA、SGLT2阻害薬です。
心不全治療薬には、副作用による血圧低下があるので血圧低めの方は導入したくても導入できない場合もあります。
ARNI/ARB（or ACE阻害薬）
- 特にサクビトリル/バルサルタン（エンレストⓇ）は降圧効果が強く、ごく少量から開始し、2週間ごとに増量していく必要があります。
- 高血圧の薬としても用いられますが、心不全の場合とは内服方法が違いますのでご注意ください。
ベータブロッカー
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2系統あり数多くの薬が発売されましたが、現在は主に最終進化形である以下の2種類が使用されます。
- カルベジロール
- ビソプロロール
- それぞれ、一長一短があり個々に合わせて処方されますのでしっかりと内服してください。
MRA
- MRA（スピロノラクトン、エプレレノン、フィネレノン等）は利尿剤の1種です。
- 利尿効果はそれほど強くありませんが、心保護作用、リモデリング抑制効果があり使用されます。
- 腎機能低下の方は血液中のカリウムという物質が増加することがあるので定期的に採血検査で確認します。
SGLT2阻害薬
- 糖尿病薬として開発されましたが、当初より利尿作用に注目され心不全に効果があるのではないかと考えられていました。
- 結果として利尿作用だけではない、未解明の効果で心不全や腎臓の保護作用があることが知られています。
- 糖尿病がなくても処方されることがあるので、心配は無用です。
いずれの薬も処方されても飲まなければ効果はありません。
処方された場合はしっかりと内服。副作用が疑われる場合には必ず処方医に相談してから中断を検討してください。