足がむくむ（下腿浮腫）
こんなお悩みはありませんか？
こんなお悩みは
ありませんか？
「足がむくむのです。」
「夕方になると靴が履きにくくなるけど、翌朝には戻っているんです。」
そうおっしゃられて来院される患者さんは多いです。
下腿浮腫
- 医学的には下腿浮腫と呼ばれ、いろいろな疾患で起こります。
- 最も多いのが慢性心不全による浮腫で、両足とも‘むくむ’ことが特徴です。足の甲や脛などむくんでいるところを数秒間押した後に手を放すと、押した指の跡がつきます（圧痕性浮腫）。一般的には水分が貯留した分、体重が増えていることが多いです。
- 慢性心不全といっても、心臓が悪い心不全（HFrEF）と心臓が悪くない心不全（HFpEF）があり、治療もやや異なります。
- 心臓が悪い心不全（HFrEF）
- 原因を明らかにするために、心臓超音波検査や心臓カテーテル検査などを行って原因を特定し、可能であれば治療を行います。長期的には心不全の治療薬をお飲みいただいて、治療を継続します。
- 慢性心不全は病態が安定（寛解）することはあっても根治することはないので、生涯にわたり心不全を増悪させないように治療を継続する必要があります。
- 心臓が悪くない心不全（HFpEF）
- 利尿剤やSGLT2阻害薬という薬で体の中の水分を調整します。さらに、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった、血管や腎臓に悪影響を与える生活習慣病もしっかりとコントロールする必要があります。
- 下肢の深部静脈に血栓がある場合があります。これは、長時間の座位や臥床によって生じることや悪性新生物による血液凝固の亢進、妊娠や子宮筋腫などにより物理的に静脈が圧排されて血液還流が低下すること等が原因として考えられます。この場合は抗凝固薬という血栓を溶かす治療が行われます。
- むくみを押しても跡がつかない（非圧痕性浮腫）の場合
- リンパ性浮腫や甲状腺機能低下による浮腫が考えられます。原因を検索し、原因に対応した治療が必要です。
- 下腿浮腫でお悩みの場合は、外来でご相談ください。